株式投資とFX投資比較

☆株式投資とFX投資の違いと比較

FXとは、外国為替証拠金取引のことで、異なった2つの通貨を売買してその差額を損益とする取引のことです。投資を検討するにあたって、株式投資とFXのどちらが投資初心者には向いているのでしょうか?

1、株とFXの違い

株とFXの違いを自分なりに表現するとすれば、株=スキー、FX=スノボー という感じでしょうか?

ここでは、株式投資とFXの違いを投資対象、その数、変動要因、値動きの幅といった視点で比べます。

1-1 投資対象の違い

FXは異なる通貨間の為替に投資をします。どの国の通貨を選ぶかにおいては、為替だけではなく、その国の国債や金利の利回りにも注目します。特に中長期的な投資をする場合には、その国の人口や歴史、経済状況を調べて今後成長する国なのかどうかを見極める必要があるでしょう。

一方、株式投資の投資対象は株式を発行している企業です。上場企業であれば普段から耳にする企業も多く、そういう意味では身近な投資と感じられるのではないでしょうか。ただし、たとえばその企業が輸出入に深く関わっているのであれば世界経済や為替について把握しておくことも大切です。
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1-2 投資対象の数の違い

FXの投資対象は、通貨ペアと呼ばれ、たとえば日本円と米ドル、日本円とユーロと言うように通貨間を1つのペアとします。現在、もっとも取引対象の多いFX会社でも50通貨ペア程度となっており、その中でも通常は米ドル、日本円、英国ポンド、欧州ユーロ、カナダドル、豪ドル、NZドル、南アフリカランドといった通貨がメインです。あまりマイナーな通貨だと取引量が少なく、換金したい時に換金できない、流動性リスクが発生することもあります。

一方で株式投資の投資対象は、たとえばネット証券のSBI証券であれば4,000銘柄が投資対象となります。FXと比べて株式投資は検討しなければならない銘柄が多く、銘柄を絞り込むことが重要になります。

1-3 価格変動要因の違い

投資の世界では、よく為替はマクロ経済、株はミクロ経済と呼ばれます。

この言葉通り、FXでは政府や中央銀行の政策、さらには世界経済全体の動きを見ておく必要があります。たとえば、中国で利上げが発表されると人民元が大きく買われ、また金融緩和をするとなると、売られることになります。

一方で株式投資では企業業績が主な変動要因となります。企業毎に財務分析がなされ、決算時に予想を裏切って良い業績であれば大きく買われ、逆に悪ければ大きく売られることになります。

1-4 値動きの違い

ドル円は、過去1980年代には360円の固定相場だった時代から比べると、現在では110円~120円と、およそ3分の1程度になっています。一時期は80円を割り込む時期もありましたが、これは相当大きな歴史の流れがありました。通常1日の値動きは大きくて2%~3%程度です。長いスパンで見ても上がりすぎたら下がり、下がりすぎたら上がりを繰り返すため、1年間で3割を超える動きをすることはほとんどありません。

一方で株価はFXに比べると値動きが大きいです。特に新興銘柄は値動きが大きく、人気が出ればすぐに2倍3倍となるケースも珍しくありません。1年間の値動きで言うと、2015年にはジャスダック上場のフューチャーベンチャーキャピタルが14倍の株価上昇となりました。もちろんその逆に値下がりした銘柄もたくさんあります。株式投資は値動きの面で見ればFXよりハイリスク・ハイリターンの投資だといえるでしょう。

1-5 金利の受け取りの違い

FXはスワップポイントを受け取ったり支払ったりする仕組みがありますが、基本的にこの金利は日割りで受け取ることができます。



一方、株式の場合配当金株主優待がこれに該当しますが、多くの会社では年1回の配当(場合によっては2回)となっています。株式は権利確定日と呼ばれる、会社毎に設定された日にその銘柄を保有していれば配当が貰えますが、逆に1年間近く保有していたとしても権利確定日前に売却してしまえば配当を受け取ることはできません。

1-6 レバレッジの違い

FXは証拠金取引といって、証拠金を預けてその証拠金を担保に投資を行う仕組みです。国内のFX業者であれば25倍程度、海外のFX業者であれば100倍~200倍使用できる業者もあります。これは、スワップポイントにも適用されるため上手く活用すれば大きな利益を得ることができます。

しかし、たとえば資産が1000万円用意できる人であれば25,000万円まで投資することができる計算になりますが、1日でマイナス方向に3%為替が動いただけで750万円もの損失を被ってしまうことになり、さらに2日それが重なると500万円の借金を背負うことになってしまいます。

一方、通常の株式投資では手元にある資金分しか投資できません。信用取引をすれば用意できる資金の3倍までであれば取引を行えますが、6カ月の返済期限がついていたり、借りた分には僅かながら利息が発生したりします。

為替は値動きが小さいため証拠金取引という仕組みが用意されているのに対して、株式投資は値動きが大きいため信用取引をせずとも銘柄選びしだいで充分にハイリスク・ハイリターンな投資を行うことができます

1-7 取引時間の違い

FXは基本的には24時間取引することが可能です。ただし、土曜日の早朝と日曜日、月曜日の早朝までの時間帯は翌取引日の予約注文となります。



一方、株式取引は東京証券取引所であれば前場は9時~11時30分、後場は12時30分~15時までが取引時間となっています。ただし、ネット証券を利用すれば24時間365日注文自体は出すことができます。取引時間外に出した注文は、基本的には翌取引日の朝9時の注文となります。

2、株とFX手数料や税金面の違い

ここでは、株式投資とFXの手数料や税金面での違いについてお伝えします。

2-1 手数料面

FXにかかる手数料は、売買手数料と、買値と売値の価格差であるスプレッドの合計値です。FXの売買手数料は、外貨を売買する際に支払う費用ですが、現在は大抵のFX会社で0円となっています。

一方、スプレッドですが、スプレッドとは通貨を買うときの値段と売るときの値段の間に生じる差額のことを指します。たとえば、外貨を購入する場合のレートが110.05円、外貨を売却する場合のレートが110.00円の場合、その差額、0.05円がスプレッドとなります。スプレッドはFX会社によって異なるので安い会社を選べば手数料を抑えることができます。

一方、株式投資にかかる手数料は、売買時にかかる売買手数料です。株式投資の売買手数料はネット証券会社を利用することで安く抑えることができます。各ネット証券会社によって売買手数料が異なるため、売買手数料の額と、提供されるサービスのバランスをみて選ぶと良いでしょう。

2-2 税金面

FXも株式投資も、購入時と売却時の価格の差額が利益となります。また、利益に対しては20.315%の税金が課されます。株式投資は源泉徴収があるタイプやないタイプ、総合課税に含めるタイプや申告分離とするタイプなど選ぶことができますが、FXでは源泉徴収がないため確定申告をする必要があり、また申告分離課税のみとなっています。

3、株とFXどちらが良いか

以上、株とFXの違いを書いてきましたが、FXと株のどちらが良いかは一概にはいえません。
ここでは、いくつかの視点を通して株とFXの違いを比べてみます。

FXは少ない手元資金で投資を始められる

株式投資は、単元株制度が導入されて、個人投資家に取って始めやすくなったとはいえ、手元資金が少ないと買える銘柄も限定されてしまいます。一方でFXは証拠金取引なので、たとえば10万円の手元資金があれば250万円までの取引をすることができます。

FXは平日24時間取引することができる

FXは、平日24時間取引することができるため、平日9時~15時しか取引することができない株式投資と比べると、サラリーマンの人にとっては有難いところでしょう。とはいえ、24時間取引できるというのも考えもので、いつでもチェックできてしまうので気がおさまらないというデメリットがあります。



株式投資もネット証券の発達した現在であれば24時間株価のチェックをすることはできます。健全な生活を送るためには取引に時間制限がある方が良いという考え方もあながち間違えではないでしょう。

株式投資は手元資金で始められて、高いリターンを得ることもできる

国内のFX業者において、まだ25倍ものレバレッジが認められているのには、FXは値動きが小さいから、というものがあります。レバレッジを効かせなければ、値動きが小さすぎて有効な投資となりにくいというわけです。一方で、株式投資は基本的には手元資金で行いますが、銘柄を選べば高いリターンを得られることもできます。手元資金内だけで投資を続けている限り、最悪の場合その手元資金を失うだけで済みます。

4、株式投資とFX

投資初心者にとって、株式投資とFXどちらが良いかということは一概にはいえません。FXであれば少額から始められたり、取引時間が無かったりといったメリットがありますが、株式投資であればレバレッジを効かせることなく大きなリターンを得られる可能性があります。今回お伝えしたことを参考にFXと株式投資両方試してみて、しっくりする方を続けるというのも良いでしょう。




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