株式投資の基礎用語の理解

株式投資で儲けるために、まずは基礎用語の理解

現在成人した日本人の6人に1人は株式投資に取り組んでおり、NISAの解禁を契機に株式投資をはじめる人の数はどんどん増えております。今後も人気が高まることが予測される株式投資ですが、安定して利益を出せている人はほとんどいないようです。

資産運用会社の調査によると株式投資で安定して利益を出しているのは10%の投資家であり、残りの90%の投資家はトントンまたは資産を減らしているようです。株式投資で結果を出している10%の投資家と結果を出せていない90%の投資家を分けるものがなんなのか気にならないでしょうか。

株式投資の基本中の基本を理解しているかどうかでした。何事も結果を出すためには基本が大切になるというのに株式投資の基本を知らずに株式投資に取り組む個人投資家の方は少なくないようです。まずはしっかり基礎用語から理解していきましょう。

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知識の量が株式投資の結果に直結するわけではありませんが、株式投資の世界における基本的な用語を理解していないと結果は散々なものになります。そこでここでは株式投資を始めるのならばまず最初に押さえておきたい株式投資の世界における14個の専門用語を紹介します。

1、現在値

株式投資に取り組むと「現在値」という文字を頻繁に目にします。「現在値」というのは、現時点での一株あたりの株価であり、この価格はリアルタイムで変動します。現在値が何を意味しているか理解し、適宜チェックすることは株式投資における基本中の基本です。

2、最低売買単位

株にも色々な種類があり、一株から買えるタイプのものもあれば最低売買単位が設けられているものもあります。例えば最低売買単位が100株となっている銘柄の場合、100株単位からではないと購入することができません。

もしこの銘柄の株価が1,000円だった場合は、銘柄の購入には最低でも10万円を用意する必要があります。最低売買単位は各銘柄でバラバラですので現在価値と同様に欠かさずにチェックした方が良いかと思います。

3、ROE

ROEは株式投資の世界で注目される指標数値であり、「株主資本÷純利益」という計算式で算出されます。この数値を見れば株式を発行している会社の経営の上手さを診断することができます。



ちなみに経営が上手な企業の場合、ROEの値は10を上回ります。そのため、株式投資でROEに着目する際はROEの値が10を上回るか否かをチェックすると良いかと思います。

4、PER

PERというのは、銘柄を購入するのにかけた費用をどの程度の期間で回収できるのかを示している数値です。PERの計算式は、「時価総額÷純利益」です。そのため、時価総額が100億円で純利益が5億円の企業の株式の場合、PERは20になるので20年間で初期費用を回収することができます。

この数値が低ければ低いほど回収率が高いので投資対象として有望です。ちなみに株式投資の世界においてPERの良し悪しを判断する際の指標数値は、PERが15を上回るか否かです。 そのため、PERの値が15を下回っている企業の株式は、投資対象として優れています。

5、PBR

PBRは、株式投資の世界において銘柄の割安さを診断する際に利用される指標数値の1つです。このような特徴を持つPBRは、「株価÷1株あたりの株主資本」という計算式で算出されます。

株式投資の世界ではPBRが1未満の銘柄は割安であり、1以上の銘柄は割高と評価されます。そのため、株式投資で銘柄を探す際にはPBRという数値が1以上であるか1未満であるかについては欠かさずにチェックをした方が良いかと思います

6、銘柄

株の銘柄とはいわゆる商品名のようなもの、と覚えてもらえればいいだろう。
ある会社の株を買う時、その会社名が、株取引における銘柄となる。国内だけでも企業は無数に存在している。その数だけ銘柄も存在しうるのだ。
ただし、株購入を考えている企業があったとしても、その企業が上場していなければ銘柄は存在しない。株式上場の条件としてある一定水準の企業規模が必要となるが、規模を拡大し株式上場を果たしたばかりの銘柄には勢いがあるため、それらの銘柄は注目が集まりやすくなる。

7、約定

次に「約定」。「やくじょう」と読む。株の売買が成立したことを意味する言葉で「お金を支払って株を買い、その株を売って利益を得る」この一連の流れが終了した状態を指す。
株取引においては、この約定のタイミングを覚えることこそが投資家の極意と言える。一日の中で、ひとつの銘柄の株価が上下する時間を読むのは難しい。当然、購入価格以上になっている時に売りに出さなければ損失につながるため、状況判断力が問われることになる。

8、損切

初心者に特に意識してほしいのが「損切」だ。損切とは、損失が膨らむ前に、早い段階で約定してしまうことを表す。損切することは資産の目減りを意味する。誰でも損はしたくないものだが、上昇の見込みのない銘柄をいつまでも抱え込むと、さらに損失が大きくなる可能性もある。損切の決断は、取引初心者にはとても勇気がいる行為だろう。
価格の下がっている株は早めに見切りをつけて約定すべきだが、損切をした途端に持ち直して株価が急回復するなどということもよくある話だ。もう少し待つべきか。 それともここでダメージを食い止めるべきか。 悩みの種だが、言いかえればこれこそが株取引の醍醐味とも言える。

9、信用取引

株がいま注目を集めている理由のひとつに「信用取引」がある。少ない資産で本来なら手が出せない価格の銘柄を取引することが可能になる仕組みだ。取引の可能性が増え、大きな利益を上げる可能性も多くなるということだ。
信用取引では「売り注文」という取引方式があり、株価下落時にも利益を出すことができる。株を買い込むのではなく、自分が持っていない株を証券会社から借りて売ることで、株価が下がるほど利益を出すことを可能となる。
この特殊な取引が簡単にできるようになったことで、理論上ではあるが、株式相場がどのように動いても利益を出せるようになった。

10、投資信託

株取引はどうしても抵抗がある。でもお金は増やしたい。そんな人にお勧めしたいのが「投資信託」だ。投資信託とは、取引のプロに自分の資産で投資をしてもらうことで、安心して資産を増やす投資方法だ。
メリットとしては、知識が多少浅くても投資ができることや、少額から分散して投資でき、リスクを抑えることができる点が挙げられる。
しかし投資のプロに委託するとはいえ、確実に利益が出せるのかという不安はあるだろう。「損失補償制度」を設けている投資信託商品もあるので、契約書にしっかり目を通してサインするのを忘れないようにしたい。

11、ETF

株は銘柄が多い。そのためどれを買えばいいのか分からないという人には「ETF」という投資信託商品がある。株より分かりやすく、余計な情報にとらわれずに取引に集中しやすい。
株取引の用語説明についていけないという人でも、ETFなら感覚的に取り組めるかもしれない。
通常の株価の変動は、企業の業績や評価に左右される。よほど購入した銘柄の企業に精通していない限り、この予測は難しい。
対するETFは、日経平均やTOPIXといった、株価全体の値動き、通貨価値の変動、先物取引の平均価格という国全体を一括りとした値動きの金融商品だ。日常のニュースからも動きを知ることができるため、株と比べると取引はしやすいだろう。



12、IPO株

初心者には難しいかもしれないが、「IPO株」を手に入れるチャンスがもしあったら、挑んでみてもいい。
IPOとは、企業が初めて株式を上場する際に、株式を先行分配させる仕組みのことだ。これを証券会社が一般投資家に売ることで、市場の混乱などを避けることにも繋がる。
IPO株は初値が公開価格を大きく上回ることが多く、利益を狙いたいなら魅力的な商品だ。しかし上場直後は企業実績の薄さから相場が不安定にもなりやすいため、IPO株を購入するなら十分な資金を見ておいたほうがいいだろう。

13、指値注文

使い方を覚えておいてほしい注文方法として「指値」というシステムがある。「待ち伏せ自動注文」とでも言うと分かりやすいかもしれないが、これは設定した一定の高さまで株価が変動した時に株注文の予約を入れられるシステムで、取引画面に張り付かなくてもよいというメリットがある。
株式市場では、予想を超える相場の変動が起こることもある。逆に、これは予想外の高値となる株を手にするチャンスとも言える。「ダメで元々」と指値注文を入れておき、気がつくと大儲けしているなどという可能性もゼロではない。

14、逆指値注文

指値の反対に、「逆指値注文」というものがある。これは現在所持している株に条件設定を加えることで、約定を自動的に行えるシステムだ。利益を上げられるだけ上げて約定したい場合に加え、損切のポイント設定が簡単にできるので、指値とともにマスターしておくことをお勧めする。
損切を自分で行おうとすると、土壇場で迷って損失がさらに膨らんでしまうこともある。逆指値注文を利用すれば機械的に約定されるため、手動よりも行いやすいだろう。損切のタイミングが見切れずに大きく利益を減らした経験がある人は、逆指値注文を活用するといいだろう。

覚える用語はまだまだ増える

これらの取引用語は、投資のいろいろな分野でも使われることがある。ただし大まかな意味合いは変わらないため、ゆくゆくはいろいろな投資を試したいと思っているのなら、今回取り上げた用語を含めて十分理解し、取引に望んでいただきたい。

投資のジャンルは現在進行形で増加の傾向にあり、株取引用語の新語が生まれる頻度もそれに伴って増えていく。乗り遅れて取引のチャンスを逃がさないためにも、新用語を耳にするたびその意味を確認する習慣をつけておく姿勢も大切だ。


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